NTTはデジタルトランスフォーメーションの基盤に投資: 人材
日本電信電話株式会社 (NTT) は、東京・日本に本社を置く、世界最大通信企業の一つです。グループ全体で33 万人以上の従業員に、900社以上ものグループ会社を抱えています。
無秩序な拡大により、 NTTグループ各社ならびに各組織にて、個社固有のアプリケーションやプロセスが使用されるようになりました。
「国内グループ115 社には、85 のシステムに1,000以上ものインターフェースがありました。これらすべてを手動で管理することは、不可能でした。」と、NTT のコミュニケーション マネージャーである増田莉沙氏は述べています。
NTT グループは、野心的なデジタルトランスフォーメーション(DX)に着手することを決意しました。ただし、このような大規模な変革を適切に計画し、管理するには、テクノロジーとプロセスを単一のビューで把握する必要があり、それらの相関関係や連動性などを理解する必要がありました。
「ITアーキテクチャの拡大に伴い、Excel と PowerPointだけを使っての全体観の把握は、不可能になっていきました。」と増田氏は説明しました。
変化を管理し、これらの変化をユーザーである従業員に受け入れてもらえることは、デジタル化よりもさらに大きな課題でした。
「テクノロジーとプロセスの標準化も大変ではあるものの、最も困難だったのは、人々の考え方を変えるという、チェンジマネジメントでした。」と増田氏は語ります。「新しいツールとプロセスに人々が慣れることが、私たちの成功にとって不可欠でした。」
「旧システムに慣れていたため、新たな標準化されたツールを受け入れ、使いこなすのに苦心していました。」と増田氏は語ります。「1年経った今、業務の効率化を実感し、競争力を維持するためにも新たに導入されたグローバル標準のツール、この変化を受け入れているかと思います。」
DXを進めている他の組織にどのようなアドバイスがあるかと尋ねられた増田氏は、人材への投資は利益をもたらすと語っています。
「DXの真の基盤となるのは人です。SAP LeanIX と SAP Signavio はDXにおける人的要素と、全員を巻き込む必要性を理解しており、支えてくれるツールです。」